KNT、第3四半期は減収も赤字縮小、通期は黒字予想
近畿日本ツーリスト(KNT)が11月8日に発表した2011年12月期第3四半期累計期間の連結業績で、営業収益は11.9%減の398億8100万円、営業損益は10億7000万円の赤字となった。経常損益は10億900万円の赤字、純損益は14億7300万円の赤字。ただし、利益面について前年と比較すると、営業損益は11億8200万円、経常損益は12億8600万円、純損益は29億5500万円改善した。昨年7月の年金制度改革による効果のほか宣伝費などの費用減が寄与した。
震災の影響は受けたものの、ゴールデンウィーク以降に需要回復の兆しが出始め、夏以降は円高などの追い風もあり海外旅行を中心に着実に回復しているところ。KNTブランド戦略室(広報)によると、7月から9月の第3四半期では、海外がほぼ前年並み、国内が1割減程度まで戻っており、特に海外旅行はホリデイが取扱高、取扱人数ともに5%増となったという。
また、10月から12月の需要動向については海外、国内ともに1割前後の減少で推移するとの見通し。このため、通期での業績予想も、営業収益が12.5%減の556億円、営業利益が75.6%減の4億円、経常利益が49.1%減の8億円、純利益が4.6%減の3億円に据え置いている。