ニッコウトラベル、第2四半期は売上高2割減、需要は回復傾向
ニッコウトラベルが11月8日に発表した2012年3月期第2四半期累計期間(2011年4月1日~9月30日)の連結業績で、売上高が前年比21.1%減の16億9000万円となり、営業損益は1億600万円の赤字(前年:4300万円の黒字)となった。経常損益は8800万円の赤字(同:8600万円の黒字)、純損益は8800万円の赤字(同:7100万円の黒字)。
売上高については、東日本大震災による自粛ムードの影響で販売実績が前年を下回った。ただし、5月13日に発表した予想値の15億円は上回った。一方、利益面では、1ツアーあたりの催行人数の増加による利益率改善や積極的な経費削減に努めるなどしたが、売上高の減少や広告宣伝費の増加、添乗教育費など人件費の増加などにより赤字化し、前回予想と比較しても悪化した。
ニッコウトラベルでは、期間中、2013年3月までを計画期間とする中期経営戦略に取り組んでおり、商品面では顧客満足度の向上や顧客の体力にあった商品開発を積極的に展開。また、創業35周年の記念企画第2弾として、「ベルリン・フィルの音楽鑑賞とプラハ・ドレスデン煌くクリスマスの旅」「ビジネスクラスを利用し、通常のツアーでは訪れない南半球の諸地域を巡る世界一周の旅」などを設定した。
期間中の取扱人数は26.0%減の2635人となったが、夏以降に出発するツアーでは、顧客の旅行需要回復の兆しが見えてきているという。このため、下半期の主力商品であるセレナーデ号の船旅や35周年記念商品などについて積極的に広告展開を実施していく方針だ。なお、募集型企画旅行の売上高が23.8%減の15億883万円となったのに対し、受注型企画旅行は13.4%増の1億7310万円と増加している。