JTB法人東京、八丈島で電気自動車レンタカーの実証実験-モニターツアーも
JTB法人東京は11月から、八丈島で風力発電を活用した電気自動車(EV)レンタカーの実証実験を開始する。八丈島では、八丈町とNPO法人八丈島産業育成会が「電気自動車を活用した自然エネルギーによる八丈島クリーンアイランド構想」を推進しており、JTB法人東京は自然エネルギーとEV導入拡大、ならびに環境と観光を組み合わせた街づくりを検証するための実証実験を受託。実験は11月から2012年3月末まで実施し、今年度事業での検討をもとに、来年度以降に自然エネルギーによるEVレンタカーを活用した観光まちづくり事業の本格稼動をめざす考え。
同社では、今年夏からEVの主電力である風力発電機の設置や、EVレンタカーの導入・運営、充電設備の設置・運営を進めてきており、島内主要観光地や市街地に充電器を計4台設置。11月2日からは100%風力発電のみで走るEVレンタカーを稼働させる。さらに11月12日からはEV試乗とアンケート調査を目的にモニターツアーも実施。アンケートを元に、EVレンタカーや電動アシスト自転車など、環境にやさしい交通手段を活用し、地域固有の観光資源と組み合わせた環境開発ツアーを企画開発する考えだ。また、地域住民に対し、EV試乗イベントの開催などで環境意識の醸成促進もはかる。
JTB法人東京では、八丈島での取り組みを皮切りに、地球温暖化対策や東日本大震災により注目が高まっている自然エネルギーの活用について、観光事業と合わせて一体的に導入を進め、全国各地で地域ならではの自然エネルギーを活用した環境観光まちづくりを推進していく考えだ。