VIA鉄道、日本市場は回復基調、車両改装と再編成で販売強化
VIA鉄道の国内・海外担当シニアディレクター、ピエール・サントニ氏ら関係者がこのほど来日し、最新情報と販売状況について発表した。サントニ氏はカナダへの日本人渡航者数が震災後マイナスに転じつつも、カナダ観光局(CTC)が2012年の日本人渡航者数が10.8%増になると見込んでいることから、日本市場は回復基調であるとの認識を示した。この状況を踏まえて、今後の戦略としてプロモーション、業界との関係構築、旅行会社へのアプローチの3点に注力していく。
また、現在、同社は車両の改装と再編成を進めているところ。東部カナダを走る「オーシャン号」のルネッサンス車両には、車イス対応のバリアフリー寝台車が登場。また、カナダ西部横断列車「カナディアン号」では、2名用個室寝台として「マノール」が40室完成。客室内の壁紙を一新し、食堂車も落ち着いた印象の雰囲気とした。さらに、交流のための公共スペースを増やしたことが特徴だという。
そして、来夏を目安に特等寝台の各室にシャワーを設置。ゆったり過ごせる空間に改装し、北米初というフルダブルサイズのベットを搭載することになるという。こうした改装をすすめることによって、さらなる販売強化をめざしたい考えだ。