ガルーダ、12年羽田就航に意欲-中期経営戦略、機材73%増へ

  • 2011年10月30日

 ガルーダ・インドネシア航空(GA)は、日本就航50周年にあたる2012年に羽田線就航をめざす考えだ。このほど発表した、2015年までを対象年度とする中期経営戦略に盛り込んだ。具体的な路線や時間帯については現在検討中。また、合わせて関空線の就航についても引き続き検討を続けていくという。

 GAでは2005年から2010年を「ファースト・ジャーニー」と位置づけて経営改善にむけた取り組みを実施。その結果、2007年から2010年まで4期連続で黒字を達成し、2009年にはイギリスのスカイトラックスから4つ星航空会社として認定をうけ、2010年には同社の「The World's Most Improved Airline」賞を受賞するなど成果を上げた。

 インドネシア証券取引所(BEI)に株式を上場した2011年から2015年にかけては「セカンド・ジャーニー」と位置づけ、さらなる成長をはかる。2014年までにスカイトラックスの5つ星認定獲得をめざし、2015年までに保有機材を2010年の89機から73%増の154機に、平均機齢を8.1年から59%減の5年に、乗客数を1250万人から182%増の3520万人に、便数を週1219便から90%増の2316便に拡大する計画だ。

 戦略の柱となるのは国内線、国際線、LCC、機材、ブランディング、経費、人材の7点。国内線ではフルサービスの向上と新規路線の開設で、拡大する国内需要の取り込みをはかる。また、国際線は新規路線の開設や定期便追加に加え、2012年に予定されるスカイチームへの加盟でネットワークの拡大をはかる。

 このほか、LCCを活用したバジェットトラベラーへの取り組み、2009年から実施している「ガルーダ・インドネシア・エクスペリエンス」を通じたサービスの向上とブランドの確立、経費の効率化、人材の有効活用をそれぞれの目標としていくという。