成田、冬スケは週40便減の1339便-中部は2年ぶり増
成田国際空港(NAA)によると、2011年度冬期スケジュールの国際線旅客便の週間便数は、夏期スケジュールから20便減の1339便となる見込みだ。2010年の冬期スケと比べると増減はない。ただし、スカイマーク(BC)が新たに乗り入れたことにより、国内線が週21便増え、旅客便全体では夏期スケジュールから8便多く、前年冬期スケジュールから28便多い1570便となった。
増減便した航空会社は、例えばデルタ航空(DL)、コンチネンタル航空(CO)、ユナイテッド航空(UA)、日本航空(JL)。DLはサンフランシスコ線を1便、パラオ線を3便、ポートランド線を2便、広州線を7便、マニラ線を4便、中部線を7便減便するが、年末に向けて復便も検討しているという。COはホーチミン線を7便増便し、グアム線を14便減便。UAはグアム線を14便増便しサンフランシスコ線を7便減便する。COとUAは合併したことで路線の適正化をはかっており、こうした増減便もこの一環とみられる。JLはホーチミン線を1便増便している。
また、冬期スケから撤退する航空会社はメキシカーナ航空(MX)、トランスアエロ航空(UN)、上海航空(FM)で、エジプト航空(MS)は2月4日以降運休している。夏ダイヤ発表後、新たに乗り入れた航空会社はエアプサン(BX)、イースタ航空(ZE)であった。
なお、これらの数値は冬期スケジュール期間(2011年10月30日~2012年3月24日)のうち、最も標準的な各社の発着回数を表していると思われる2011年11月6日から19日までの14日間の発着回数をもとに算出した。
▽中部は2年ぶりの増加、週263便
中部国際空港は、2011年冬期スケジュールの国際線旅客便数が週263便となり、2010年冬期スケジュールの期初計画と比べると2年ぶりに前年比を上回った。また、前年冬期スケジュール実績と比べると7便減、11年夏期スケジュール実績と比べると19便減と減少している。
増減便した航空会社は、例えばルフトハンザ・ドイツ航空(LH)がフランクフルト線を就航以来初めて通期でデイリー運航するほか、全日空(NH)が7便の上海線を運休する一方、香港線に7便で就航。大韓航空(KE)の済州線の1便減や、エバー航空(BR)による台北線の1便増、デルタ航空(DL)によるホノルル線の3便減、サイパン線の運休、フィンエアー(AY)によるヘルシンキ線の2便減などが影響した。なお、詳細は下記リンクの路線便数一覧の通り。