HIS、業績予想を上方修正-経常利益は100億円達成の見込み、創業以来初
エイチ・アイ・エス(HIS)は10月21日、2011年10月期(2010年11月1日~2011年10月31日)の業績予想を上方修正した。旅行事業の取り扱いが東日本大震災直後は減少したものの、夏季繁忙期には円高や企業の夏期休暇長期化などが重なり、順調に推移した。
売上高は前回予想比6.4%減となる3830億円で減少しているものの、営業利益は20.2%増の89億円と2桁増とした。長期為替予約契約が終了したことにともなう原価率の改善や、生産効率を重視した営業展開などが奏功。また、経常利益は営業利益の増加と受取利息や為替差益などの営業外収益により14.4%増の103億円とし、創業以来初めての経常利益100億円の達成を見込んでいる。当期純利益は、保有株式の一部を2010年12月下旬に売却したことで、投資有価証券売却益31億8100万円が発生したため、14.3%増の80億円と予想した。