AA・BA・IBの共同事業1周年、延べ1200万人が利用
10月6日、アメリカン航空(AA)とブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、イベリア航空(IB)が大西洋路線でジョイントベンチャー(共同事業)を開始してから1年が経過した。これは、米国、カナダ、メキシコ、プエルトリコと欧州、スイス、ノルウェーの間の路線を対象としたもので、3社は路線や運航スケジュール、運賃を調整するなどし、合計で延べ1200万人が共同事業の枠組みの中で米国/欧州間を移動したという。
AAよると、路線や運航スケジュールの調整では例えば、ニューヨーク/ブダペストやシカゴ/ヘルシンキ、サンディエゴ/ロンドン、ロサンゼルス/マドリッド、マイアミ/バルセロナ線を新設。また、ニューヨーク/ロンドン線について、13時から20時にかけて1時間ごとに便を設定できるようになった。
また、空港ラウンジもマイアミ、デンバー、フィラデルフィアに新設。ワンワールドアライアンス内の乗り継ぎをサポートするデスクも、ニューヨークやシカゴ、ロンドン、マドリッドなど6ヶ所で開設し、25万人以上の旅客に対応。AAでは、これにより「顧客満足度が著しく向上した」と自信を見せている。
また、シカゴ、フランクフルト、ニューヨークの事務所を統合するなど営業面での協力も進めており、航空券の相互販売も強化。日本で日本航空(JL)とAA、全日空(NH)とユナイテッド航空(UA)/コンチネンタル航空(CO)が取り組んでいるように、企業契約の一本化も進め、新しい取引の機会を生んだという。