バルト海11都市、女性FIT向けプロモへ-「暮らすように旅」テーマ
バルト海都市ネットワーク(バルトメット)は、JATA旅博2011に合わせてバルトメット・プロモセミナーを開催した。バルトメットに加盟する欧州北部11都市(フィンランドのヘルシンキ、ロシアのサンクトペテルブルグ、エストニアのタリン、ラトビアのリガ、リトアニアのビリニュス、ポーランドのワルシャワ、ドイツのベルリン、デンマークのコペンハーゲン、スウェーデンのマルメ、ノルウェーのオスロ、スウェーデンのストックホルム)のプロモーション担当者が来日した。
ヘルシンキ市アドミニストレーション・センター・インターナショナル・リレーションズのスペシャルアドバイザーを務めるイーナ・オイリンキ氏は、バルトメットに関して「EUのプロジェクトの一環として、11都市が相互に協力し合い、イノベーションと競争力の強化をはかることを目的に設立された」と説明。活動の主軸は、「バルト海エリアへの投資の誘致」「才能ある映画人材の交流」「旅行プロモーション」の3つにあると話した。
バルトメットで旅行プロモーションを担当するリガ市のリンダ・プキータ氏によると、プロモーションは「暮らすように旅する」をコンセプトに展開。プロモーション活動に先立ち、日本市場の中でも重点ターゲットと位置づける「トレンドに敏感で、ファッションやデザインに関心が高い女性」を対象にリサーチを実施。「何をして」「何を食べて」「何を感じて」「どこに行くのか」の4つをキーワードに「体験する旅」を訴求する。
セミナーには、バルトメット・プロモの活動の一環として先ごろ行われた「ブロガー取材旅行」に参加した3人の日本人女性ブロガーも出席。各自が体験した「ヘルシンキとサンクトペテルブルグ10日間」「タリン・リガ・ビリニュス日間」「ベルリン・ワルシャワ10日間」の旅にまつわるエピソードなどを披露した。
なお、バルトメット・プロモ ツーリズム・パイロット コーディネーターの能登重好氏によると、日本市場においては特に女性のFIT層にターゲットを絞り、2011年から2012年にかけて、メディアやウェブを通じてバルト海沿岸都市の露出拡大をはかる。これにあわせて旅行会社へ商品造成を呼びかけていく方針だ。