KNT、8月の海外旅行は半年ぶりプラス-ホリデイと個人旅行好調

  • 2011年10月13日

 近畿日本ツーリスト(KNT)の2011年8月の旅行取扱状況で、海外旅行は前年比2.9%増の170億9774万8000円となり、半年ぶりに前年数値を上回った。団体旅行は、震災の影響が継続してるものの、回復傾向が顕著になってきたといい、一般団体は8.2%減(15億2867万7000円)と前月から40ポイントの大幅回復。学生団体も3.6%減の20億654万8000円、合計も5.6%減の35億3522万5000円となった。

 また、企画商品も全体で3.0%増の78億6954万8000円とプラス成長。ホリデイは3.0%増の78億6181万9000円、その他海外企画は48.8%増の773万円であった。さらに、個人旅行も9.0%増の56億9267万5000円となった。

 一方、国内旅行も前月から3ポイントほど回復し、7.1%減の241億7630万7000円。一般団体が復興需要の取り込みや大型の宗教イベントなどにより比較的堅調に推移したが、学生団体に震災の影響が残り、団体合計では7.2%減の40億1692万円となった。メイトなど国内企画商品は回復基調が続き、8.3%減の158億4927万7000円。個人旅行は14ポイント回復し、2.2%減の43億1011万円となった。

 なお、外国人旅行は少しずつ回復傾向が見られるものの、依然として原発事故の影響が続いており、66.2%減の3億8906万6000円となった。海外、国内、外国人の合計は前月よりも6.5ポイント回復し、4.6%減の421億1000万円となった。