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全日空、8月の国際線旅客は31%増、利用率も微減まで回復

  • 2011年10月13日

NHのB787型機(クリックでフォトニュースに移動) 全日空(NH)の2011年8月の国際線旅客数は、前年比31.1%増の55万9927人となった。日本政府観光局(JNTO)による日本人出国者数(速報値)は9.1%増となっており、NHのシェア拡大が進んでいることがわかる。日本航空(JL)の8月の旅客数は29.1%減の64万9517人となっている。

 座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は、国際線事業の拡大に伴い24.3%増と拡大したが、輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は22.7%増となり、利用率は1.1ポイント減の82.8%となった。利用率の減少幅が1ケタ台の前半に収まったのは震災後初めて。3月は17.4ポイント減であったのに対し、4月18.7ポイント減、5月、9.0ポイント減、6月8.7ポイント減、7月7.3ポイント減となり、回復傾向が見て取れる。


 方面別で見ると、アジア・オセアニア方面の旅客が39.1%増の40万8193人と大きく伸びたほか、北米も31.9%増の10万761人と増加。欧州のみ11.0%減の5万973人と前年割れした。利用率では、北米が2.6ポイント増の85.0%と好調であったが、欧州は1.6ポイント減の84.6%、アジア・オセアニアは3.5ポイント減の80.3%となった。

 なお、2011年4月以降の累計で見ると、旅客数が22.2%増の234万558人、ASKが29.7%増、RPKが15.2%増で、利用率は8.9ポイント減の71.2%であった。