LCCの市場開発に期待、規制緩和の必要性も-JQやピーチなど議論

  • 2011年10月11日

 運輸政策研究機構国際問題研究所は10月11日、設立20周年を記念してセミナーとパネルディスカッションを開催した。パネルディスカッションでは、ジェットスター(JQ)グループCEOのブルース・ブキャナン氏、ピーチ・アビエーション代表取締役CEOの井上慎一氏らがパネリストとして登壇し、日本でのLCCの発展と訪日旅行振興策などについて議論した。

 パネリストは、LCCがそれまで飛行機に乗って旅行をしていなかったような人の需要を掘り起こすとし、市場開発能力が高く、さらに移動人口が増えることによる経済波及効果も大きいと指摘。こうした効果により、一般消費者の旅行のあり方など社会全体にも変化がもたらされる可能性もあるとした。

 一方で、LCCの普及のカギについてブキャナン氏は、「日本のグランドハンドリングのコストはオーストラリアの6倍」であると紹介し、コストの削減が実現すればより運賃も下がるとコメント。また、規制緩和の必要性にも言及した。


※セミナーとパネルディスカッションの詳細は後日掲載予定