イタリア政観、ワークショップ開催-山岳エリアの人気高く

  • 2011年10月6日

 イタリア政府観光局(ENIT)は、10月4日、都内で旅行業界向けのワークショップを開催、イタリア国内のホテル、ツアーオペレーター、観光局が参加し、日本の旅行業界関係者と商談を実施した。ENITプレス・オフィサー三浦真樹子氏は、今回のワークショップの傾向として、特に山岳エリアの人気が高い点をあげた。

 ワークショップでは、山岳エリアの一つである、イタリア北部のヴァッレ・ダオスタ自治州が、夏はトレッキング、冬はスーパースキーを楽しむことができると魅力を紹介。モンブランやマッターホルンを眺めながらゆっくり過ごす観光客も多いという。特にリピーター層に人気が高く、年々日本からの観光客数も増加。昨年は8000人の日本人が同州を訪れた。日本人の旅行形態でみても、今年は特にグループで訪れる観光客が多く、スイスやフランスと組み合わせたツアーも増えてきているとした。

 また、コルティーナダンペッツォ観光局は、2009年6月に世界遺産に登録された「ドロミーティの女王」と称されるコルティーナダンペッツォの街をアピールした。山に囲まれた街の風景が魅力であるといい、アクティブに過ごしたい人にはトレッキングや山の薬用植物の見学ツアーといった、各種オプショナルツアーを用意。また、のんびり過ごしたい人には、民族博物館見学やアグリトゥーリズモでの食事など楽しむことができるという。それぞれ日本語ガイドによるサポートがあり、民族博物館では日本語オーディオが設置されているなど、日本人観光客へのサポートが充実している。また、昨年は日本語パンフレットも作成した。日本マーケットを重要デスティネーションと捉え、日本人の受け入れ体制の充実をはかる考えだ。

 ENITは、引き続き旅行会社を対象としたセミナーの開催や研修旅行を実施する計画だ。さらに実績の高い旅行会社へはインセンティブを用意する事も検討中だという。

 なお、ワークショップにはイタリア国内のホテル、ツアーオペレーター、観光局ら12団体が参加した。