日本旅行中部営業本部「観光まちづくり支援推進室」はこのほど、「寒い！眠い！煙たい！とよね花祭0泊2日体感ツアー」を発売した。これは名古屋発着で愛知県奥三河の神事芸能「とよね花祭」を体験するツアーで、日本旅行が2010年8月から愛知県に委託されている「観光まちづくり支援事業」の一貫として実施するもの。愛知県が地元の観光団体やNPOを対象に開催している「あいち観光まちづくりゼミ」でゼミ生が企画したコースをもとに、日本旅行赤い風船中部事業部がバスツアーとして企画、実施する。

　とよね花祭は国の重要無形民族文化財に指定された神事芸能で、一晩中神々に対し舞を奉納する祭事だ。ツアーでは花祭ビデオを鑑賞後、花祭で披露される舞の講習を受け、夜を徹しておこなわれる花祭を見学、体験する。祭の体験を主眼とするため宿泊施設は用意しないが、花祭会場から徒歩3分圏内に仮眠場所も用意した。また、参加者には花祭で祓い清められた「宝」に祈祷文と名前を書いたものが授与される。鳳来寺山周辺での紅葉散策や豊根村での天然温泉入浴などもコースに組み込んだ。

　出発日は11月26日で、募集人数は40名。JR名古屋駅発着で添乗員が同行する。旅行代金は1人あたり8800円とした。