メキシコ、「観光の年」で誘客強化-南バハ・カリフォルニアとカンクン紹介
メキシコ観光局は東京で旅行会社スタッフを対象にしたメキシコ観光セミナーを開催した。在日メキシコ合衆国大使クロド・ヘレル氏は冒頭の挨拶で、「メキシコ政府は2011年を“観光の年”と設定し、観光客誘致を強化している」と話し、日本人観光客数を昨年の8万5000人よりも、さらに伸ばしていきたい考えを示した。
セミナーでは、メキシコの重要な観光資源と位置づける南バハ・カリフォルニア州観光局とカンクン観光局が登壇し、それぞれの観光資源について紹介。南バハ・カリフォルニア州は「プレミアムリゾート地」としてグレードの高いホテルが多く、12のゴルフ場を有するロスカボスやフィッシングの聖地ともいわれるロレトなど、バラエティ豊かなデスティネーションである点をアピールした。さらに、同州のコモンドゥはコククジラの聖地として有名で冬になるとコククジラに触るツアーなども実施されているという。
一方、カンクンはビーチリゾートでの滞在に加え、古代マヤ文明の遺跡も同時に楽しむことができる点をアピール。2012年12月23日に「マヤカレンダーが終わり、新しい時代が始まる」と言われていることから、この時期にマヤ関連のイベントが多く開催される予定であるといい、このイベントに合わせてツアーを造成することで、より満足度の高いツアーとアピールした。さらに最近は、グループやインセンティブ旅行、ウェディングの誘致も強化しており、インフラの整ったホテルに加え、昨年のCOP10の開催地となったカンクンメッセなどの利用を紹介。また、ウェディングについても、イルカショーの前で挙式を挙げるなど、新しいスタイルを提案しているという。