RCI、12年の横浜発着は日本人7割想定、初心者向けコースも
ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)は2012年の横浜発着クルーズをチャーターを含め6本設定し、片道コースも3本設定した。RCIでは2010年に初めて横浜発着を2コースを設定。2011年は震災の影響でとりやめたものの、2012年はコース数を大幅に増やした。9月30日、JATA旅博2011の会場内で記者会見を開催したRCIアジア地区セールスディレクターのケルビン・タン氏は、「主要な旅行会社を対象に先行予約を始めたところ、GWにあわせて設定したコースはいい感触を得ている。2012年はこれまで以上にいいスタート」と話しており、販売拡大に期待する。また、「日本人利用は70%から75%」と想定し、リピーターだけでなく横浜から乗船できる気軽さで初心者層にもアピールしていく。
今回設定した横浜発着コースは5月6日発の名古屋、沖縄、台湾クルーズ8泊9日、5月14日発の韓国、上海クルーズ8泊9日、5月22日、28日発の韓国、鹿児島クルーズ6泊7日、シルバーウィークにあわせた9月13日発の釜山、ウラジオストク、北海道クルーズ9泊10日。5月14日発の韓国、上海クルーズでは、万国博覧会を開催中の韓国麗水や済州島に寄港し、5月21日の日食を海上がら見ることもできるという。また、5月22日、28日発の6泊7日コース初心者が気軽に参加しやすいよう短い日程とした。また、短期間にすることでインセンティブ利用として企業に販促を働きかけていく。このほか、4月28日の8泊9日コースはジェイティービー(JTB)によるチャーターで100周年記念商品として実現した。
また、4月20日の上海発横浜着の8泊9日クルーズでは金沢、青森に初寄港。6月3日発の横浜発天津着のコースは9泊10日で函館、小樽、ウラジオストク、釜山を巡る。このほか、9月22日出発の6泊7日クルーズも予定しているが、詳細については10月にパンフレットを作成し発表するという。
横浜発着クルーズに関しては2010年同様、旅行会社の募集型企画旅行として販売できるよう、通常ドル建てのところを円建てとし、変動制ではなく固定料金で設定。6泊コースは5万9800円から、8泊コースでも7万9800円からとリーズナブルな料金設定とした。日本人コーディネーターは10名以上乗船予定で、船内新聞や案内、書面なども全て日本語で対応する。
タン氏はまた、2012年は日本だけでも100回近く寄港することや、20世紀最大の客船、ボイジャー・オブ・ザ・シーズを就航させることもあり、「RCIの中でアジアクルーズの位置づけは大きい」と述べる。一方で、CIQについては「日本だけでなくアジアでの懸案事項」ととらえており、「なるべく短い時間で入国できるよう、税関のスタッフを通常の2、3倍にしてもらうなど、対応を働きかけている」という。