リーディングホテルズ、日本の8月累計2割増、独自性打ち出す方針
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(LHW)日本支社長のベティ・オザキ氏は9月28日、本誌取材に対して1月から8月の日本市場での収益が前年比18%増と好調に推移していると語った。3月と4月は震災の影響を大きく受けたものの、1月と2月は「絶好調」で、5月以降から再びプラス成長に転じた。旅行形態別では、グループはやや苦戦しているものの、旅行会社経由とFITが伸びており、特にインターネット経由の予約が倍増しているという。
こうした好調さの要因についてオザキ氏は、「絆」意識など震災による消費マインドの変化の可能性を指摘。また、インターネットの増加については、「旅行申し込みの間際化が背景にあるのでは」と分析した。
下期以降の取り組みとしては、上期に引き続き家族経営など独立系ホテルが集まるLHWらしさを前面に打ち出す方針。これは、LHWが進めている、加盟ホテルの審査の厳格化やロゴの変更、新タグライン「All Kinds of One-of-A-Kind」の設定などブランド力の強化の取り組みに合わせたもので、旅行会社やメディアを通して消費者に伝えていきたいという。
なお、LHWでは9月28日、12軒の加盟ホテルから担当者が来日し、都内で旅行会社とメディアを対象にワークショップを開催。旅行会社は100名超が集まったという。