日本航空、福岡/ホノルルチャーターの規模を拡大-販売も堅調

  • 2011年9月28日

 日本航空(JL)は秋の福岡/ホノルル線のチャーター便の本数を、需要の増加に合わせ昨年の3倍となる6本に増やした。JL広報部によると、今年は9月に4本、10月に2本の計6本設定。2010年は9月から11月に2本チャーター便を設定しており、ボーイングB747機を使用し合計約700座席を提供していた。今年はボーイングB767型機で座席数は222席としているが、本数が増えたことで座席総数も約1200席と増加。さらに、12月30日と2012年1月3日の年末年始にもそれぞれ1本ずつ設定しており、今後も需要に応じてチャーター便を活用していく考えだ。

 旅行会社各社によると、同チャーターのパッケージ商品の販売はおおむね順調。ジェイティービー(JTB)によると、9月は完売、10月は9割方埋まっており、年末年始も完売するなど好調に推移。その一因として、3月に全線開業した九州新幹線による、南九州から福岡へのアクセスの利便性向上があげられるといい、伊丹や羽田、関西空港を使っていた利用者が福岡空港に動いてきたのではとの考えだ。

 西鉄旅行でも、九州新幹線効果で鹿児島など南九州からのツアー参加者は徐々に増加してきているという。同社は9月がほぼ完売、10月もほぼ8割の売れ行きと順調で、年末年始も「他社商品との比較によるキャンセルなど、まだこれから動きはある」としながらも、現時点ではほぼ完売しているという。また、ジャルパックでも、買い取り席数は少ないものの、9月は8、9割の売れ行きで、10月はほとんど完売しており「ほぼ満足いく結果」とした。

 一方、エイチ・アイ・エス(HIS)では商品を売り出してから間もないことから、販売はこれからとの考えだ。また、阪急交通社では当初の見通しよりも若干下回る販売状況と説明。ただし、9月、10月については「顧客の動きが鈍い」ものの、年末年始についてはまずまずの売れ行きで推移しているという。

 なお、福岡/ホノルル線では、デルタ航空(DL)が12月28日から季節運航を、ハワイアン航空(HA)が2012年4月16日から定期便をデイリー運航すると発表。すでに一部の旅行会社では航空券の販売や商品の造成を開始しているという。