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OTA、HALザーンダムチャータークルーズが好調に推移

  • 2011年9月26日

 オーバーシーズトラベル(OTA)によると、2012年4月に予定しているホーランド・アメリカ・ライン(HAL)「ザーンダム」の日本発着チャータークルーズ販売が順調に推移している。同クルーズはOTAとクルーズプラネットが2社でチャーターしたもので、このうち取材に応じたOTAはザーンダムの定員約1400名のうち半分の700名にあたるキャビンを販売。9月22日時点で4割から5割程度の予約が入ってきているといい、今後さらに露出を増やすなどして販促をはかる。

 HALはもともと、14泊15日の行程で中国や韓国をまわるコースを予定してものの、東日本大震災の影響で取りやめとなっていた。OTAとクルーズプラネットの2社がチャーターすることで実現し、日程やコース、料金も変更。OTAでは日本市場向けに人気の寄港地やコースについて旅行会社各社と相談。神戸発着で10泊11日の那覇や台湾、奄美大島をめぐるコースや、香港発神戸への片道クルーズ4泊5日のコースなども用意した。

 片道クルーズは内側ツインBで2万9800円から設定しており、値ごろ感のある料金とHALに乗ってみたい、試してみたい、といったニーズが合致し人気だという。特に、HALは海側キャビンは全てバスタブ付きのため、海側キャビンから予約が入り始めているという。また、チャーターであればコースや料金だけでなく、サービス内容も日本向けにできるため、日本語メニューや日本語によるイベントなども用意する。一方、日本仕様にしすぎるとHALの良さや特徴が消えてしまうので、次回別のコースに乗船したときに誤解のないよう、日本向けのアレンジは3割程度に留めたという。

 また、すでに販売していた旅行会社だけでなく、これまでHALの販売実績のなかった旅行会社からも販売したいという意見があり、旅行会社にとっても販売拡大の機会になっているようだ。年内までには完売できるよう販売を促していく。