武将観光はいかが 愛知の観光を東京でPR
愛知県観光協会は9月13日、東京・品川プリンスホテルに旅行会社を招き、観光説明会と商談会を開き、この数年力を入れている武将観光などをアピールした。
商談会には、愛知県から名古屋、犬山、知多、西三河、東三河などのエリアの観光協会や旅館ホテル、観光施設の担当者56人、旅行会社からはクラブツーリズム、JTB、インバウンド専門のJTBグローバルマーケティング&トラベル、日本旅行、阪急交通社など16社31人が参加した。
主催者あいさつで井上雅・愛知県観光協会専務理事は、「愛知には素晴らしい観光資源がありますが、首都圏の人たちの観光行動エリアから抜け落ちています。これまでモノづくりにエネルギーを集中し観光PRを怠ってきた結果ですが、実は観光資源大国です。観光後進国愛知に皆さんの力で光を当てていただきたい」と旅行プラン造成に期待を示した。
愛知県は近年、信長、秀吉、家康のふるさととして武将観光で売り出している。8月1日から2012年2月29日までは、県内広域で「なるほどTHE武将博」を開催。天守閣を再建中の名古屋城や清洲城、国宝犬山城や岡崎城など武将ゆかりの城やまちをめぐると記念品がもらえるスタンプラリーなどを行っている。
戦国時代の姫にスポットを当て市(いち)、おね、江(ごう)ら6人の姫で結成した「あいち戦国姫隊」が期間中、イベントを盛り上げる。
武将観光に加え、トヨタや洋食器メーカーのノリタケなどが展開する産業観光が観光の一分野として定着しているほか、旅行の魅力として欠かせない食の分野でも「なごやめし」が全国的に話題を集め始めている。
説明会では、エリア情報として犬山市と蒲郡市の観光トピックスについて担当者が説明した。犬山市では国宝犬山城の入場者がこの5年で20万人から40万人に倍増。市でも日曜日に歩行者天国を設けるなど城下町の「まち歩き観光」に力を入れていることなどが紹介された。
また、蒲郡市からは、三河湾の深海からあがるアカザエビを、エリアの新しい食の目玉として商品化していることや、10月8日-11月6日まで「あそび100オンパクin蒲郡」が開催されることが紹介された。オンパクはもともと大分県別府温泉で温泉博覧会として始まったもの。エリア内で体験イベント等を集中開催することで集客に成功し、今では温泉地に限らず全国で開催されている。
オンパクin蒲郡では、蒲郡ならではの海山のレジャーやスポーツ、食や工芸体験、祭など100のプログラムをラインナップしている。
情報提供:トラベルニュース社