JATAVWC、羽田発海外旅行促進キャンペーン実施-首都圏需要の拡大はかる
日本旅行業協会(JATA)VWC2000万人推進室は、羽田空港の国際線旅客ターミナル開港と再国際化1周年を記念し、「羽田からもっと!海外へ」共同キャンペーンを実施する。羽田空港のさらなる利用促進をアピールすることで、首都圏空港の利用促進と海外旅行の需要喚起をはかり、海外旅行市場の拡大につなげたい考え。東京国際空港ターミナル、日本空港ビルデング、京浜急行電鉄、東京モノレール、JATAで構成する「羽田空港利用促進共同キャンペーンプロジェクトチーム」でプロモーションを展開し、羽田乗り入れ航空会社14社と就航地の13の観光局が協賛として参加する。
JATAVWC2000万人推進室室長の澤邊宏氏は、9月14日に開催された記者会見で「業界をあげて、羽田の国際化を首都圏の海外旅行のパイ拡大につながるような、一般告知展開を再度やる必要がある」と訴えた。同氏によると、日本人の国際空港の利用状況は、2010年6月では成田が54%、羽田が6%、関空が20%の取扱いシェアだったのに対し、2011年6月は成田44%、羽田16%、関空20%で、首都圏空港のシェアは全体の60%とほぼ変化しなかった。澤邊氏は成田の需要を羽田が取り込むのではなく「一般消費者に羽田の国際性、利便性を訴え、その結果、リピーターだけでなく海外旅行をためらっている方の誘発剤になるような展開ができれば」と意気込みを示した。
キャンペーンではクイズに答えるオープン懸賞と、羽田からの就航地で撮影した写真1点に感動体験を添えて応募する海外フォトコンテストを実施。応募期間は2011年11月15日までで、専用サイトから応募する。
クイズは応募者のなかから抽選で羽田空港発着の国際航空券を14組28名に、デラックススーツケースを5名にプレゼントする。フォトコンテストでは、予備審査後、通過作品のパネルを京急線羽田空港国際ターミナル駅の「銀の翼」前に展示し、一般消費者によるコンテストを実施。グランプリ1名には旅行券10万円、デスティネーション賞には政府観光局提供記念品が14名にプレゼントされるほか、グランプリ的中賞として記念品も用意した。なお、受賞作品は今後実施する予定の交通広告にも活用する計画だ。
キャンペーン期間は9月14日から2012年1月25日まで。広告展開として、羽田空港各ターミナルや京急電鉄、東京モノレール車内、主要駅、旅行会社、協賛会社の店頭でポスターを掲出するほか、フライヤーの配布やウェブサイトでのアピールも実施する。