モナコ政観、インセンティブセミナー開催、会議や見本市目的の企業も増加
モナコ政府観光会議局は9月13日、インセンティブなどのMICEやレジャー市場を対象としたセミナー及びワークショップを都内で開催した。
同局日本事務所ディレクターの岩本久美氏は、モナコのMICEの現状として、モナコへの旅行者の約3割はインセンティブ関連であり、年間600以上の大規模な会議が開催されていることを説明。国際会議や見本市を目的に訪れる海外企業が増えており、「今後ますますMICEデスティネーションとして注目されるだろう」とアピールした。
また、コンパクトな国ならではの利便性も強調。宿泊エリアから主要施設が徒歩圏内にあり、フランスやイタリアなどの周辺国へのアクセスが便利なことも特徴と話す。
さらにインセンティブでは、ユニークな会場と演出も魅力とする。例えばヨットをチャーターした船上セミナーをはじめ、世界最古の海洋博物館や、クラシックカーが展示された博物館の閉館後の利用や、パリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエが手掛けたオペラ・ド・モンテカルロを貸し切ったイベント開催も可能。海水を利用したヒートポンプシステムを導入した省エネへの取り組みにも触れ、環境保護やエコに敏感な企業にすすめられることをアピールした。
このほか、気候が温暖で、治安の良さや街並みの美しさ、ホスピタリティの高さに定評があることにも言及。滞在型リゾート地として旅行者の満足度は高く、2010年に実施した街頭インタビューでは、90%以上の旅行客がモナコでの滞在に満足していると回答したという。