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CXラージ支社長「下期は震災前の需要に回復」-新キャンペーン展開

  • 2011年9月13日

左から、香港政府観光局日本・韓国地区局長の加納國雄氏、キャセイパシフィック航空日本支社長のサイモン・ラージ氏  キャセイパシフィック航空(CX)は9月13日、香港政府観光局(HTB)と共同で10月1日から展開する新キャンペーン「香港スタイル」の記者発表会を開催した。これは、香港への旅行需要喚起を目的に展開するもの。CX日本支社長のサイモン・ラージ氏は、「10月、11月以降には3月の震災前の需要まで回復すると思っている」と述べ、「今年はチャンレンジする年になる。まさに今キャンペーンをおこなうとき」とプロモーションに注力していく姿勢を示した。また、10月30日からの冬スケジュールでは、これまで一部運休していた路線を再開。例えば、東京/香港間は1日7便、大阪/香港間は1日4便などフライトも充実することから、プロモーションとの相乗効果で需要を取り込みたい考えだ。

 「香港スタイル」では、香港が若者から年配まであらゆる層がそれぞれの“スタイル”にあわせて旅行を楽しめることをアピールする。グルメや健康、ショッピング、癒し、夜景など、香港を多様な切り口で紹介。9月中旬から、新聞や雑誌、交通広告などを通じ、現役の客室乗務員が香港旅行を楽しむ姿などを活用した広告展開も開始する。さらに、CXでは10月1日から2012年3月31日まで、合計100万アジア・マイルを贈呈するほか、期間中にCXグループを利用して香港へ渡航した人の中から抽選で毎月5名に3万アジア・マイルを贈呈する。また、キャセイホリデージャパンや旅行会社各社とも協力し、「香港スタイル」と銘打ったツアー造成を促していく。

香港政府観光局日本・韓国地区局長の加納國雄氏、板井麻衣子さん、CX日本支社長のサイモン・ラージ氏、CX日本支社営業本部長のジェームズ・エバンズ氏と広告に出演した客室乗務員  記者発表会ではHTB日本・韓国地区局長の加納國雄氏や、2010ミス・ユニバース・ジャパンの板井麻衣子さん、広告に参加した現役の客室乗務員も出席。加納氏は「まず食事は外せない。ショッピングや夜景も楽しめる」、ラージ氏は、「伝統とモダンさ、都会と自然などのコントラストが楽しめる」と、それぞれの香港スタイルについても話した。


▽ラージ氏、LCC参入は「心配していない」

 また、日本航空(JL)や全日空(NH)がLCC事業に取り組んでおり、いずれも国際線に就航した場合、日本から4、5時間の近距離線に就航すると予想される。もし、香港路線へ就航した場合、競争激化につながると考えられるが、これについてラージ氏は、「そんなに心配していない」と述べる。「実は、フライトの中で食事がしたいという人は多く、快適に過ごしたいというニーズを満たすという意味ではいい立場にいると思っている」とCXのサービスに自信を示す。また、LCCが就航することで、「日本と香港双方のマーケットを大きくしていければいいのではないかと考えている」との見解を示した。