オーストリア、1月から7月の日本人訪問者総数5.5%増-滞在日数増加はかる

  • 2011年9月13日

(右から)ウィーン市観光局局長のノルベルト・ケットナー氏、オーストリア政府観光局CEOのペトラ・シュトルバ氏、駐日オーストリア大使のユッタ・シュテファン=バストル氏、オーストリア大使館商務部商務参事官のマルティン・グラッツ氏、オーストリア政府観光局アジア地区局長のミヒャエル・シュトラッサー氏  オーストリア政府観光局は9月13日、「ウィーン・クリムトの夕べ2011」を開催した。合わせて来日した同局CEOのペトラ・シュトルバ氏によると、1月から7月までの日本人訪問者数は累計で前年比5.5%増と増加。東日本大震災の影響で3月、4月は落ち込んだものの、5月から回復基調となったという。

 また、オーストリア航空(OS)日本・韓国支社長の村上昌雄氏は、OSも震災の影響はあったが「旅客数は6月から前年を超えている」と、需要の回復について言及。7月は前年並み、8月はデータはまだ出ていないとしながらも、約8%増となる見込みだという。

 さらに、ウィーン市観光局局長のノルベルト・ケットナー氏によると、1月から7月のウィーンへの訪問者数の累計も、3.4%増の6万5760人と増加したという。ただし、宿泊日数は2.7%減の13万3259泊となり、日本人の滞在は短くなっているという。シュトルバ氏も「オーストリア全体でも訪問者数は順調に増えているが、宿泊数は減少している」と課題を指摘。日本人の平均滞在日数は約2日であるとし、「来年は滞在日数を伸ばしていきたい」と目標を述べた。来年も今年と同規模の予算を日本市場に投入し、プロモーションを続けることで需要喚起をはかる考え。2012年はクリムトの生誕150周年であることから、クリムトをフックにプロモーションを展開していく計画だ。