JTB新紀元、中国人向け商品「悠逸」、初年度1万人送客へ

  • 2011年9月7日

 JTBグループの中国の旅行会社、交通公社新紀元国際旅行社はこのほど、中国人向け海外旅行「悠逸(ヨウイ)」の販売を開始した。10月の国慶節による需要の高まりをにらみ、北海道など以外は旅行期間を10月からに設定。旅行代金は、質の高さを重視した旅行商品であることから、通常、中国から日本へ訪れる旅行商品に比べて「少し高めの設定」(JTB広報室)となっている。5月末には初年度1万人の送客をめざすと発表していた。

 今回は設定したツアーのうち、周遊型が6割で、残り4割がフリープラン型、リゾート滞在型。周遊型では、ツアー実施人員を20名前後に設定し、行程や観光する時間に余裕を持たせるとともに、バスの座席を1人あたり2座席利用できるようにするなど質の向上をめざした。フリープラン、リゾート滞在型プランのほか、趣味やテーマなど目的意識が明確なツアーなども設定。旅行代金は、北海道の道東・道央5日間の周遊型ツアーでは、大人1人あたり1万3000元(16万円)から、東京5日間のフリープラン型ツアーでは大人1人あたり6000元(7万5000円)からとした。

 販売方法は当面、営業スタッフによる企業を中心とした直接販売と、ウェブサイトからの電話予約販売がメイン。ただし、今後は定期的な方面別の説明会開催や、他社への提携販売体制の構築を順次展開していく。さらに、JTBグループのグローバルネットワークを活用し、ハワイへの旅行商品も展開する予定だ。