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アクセスランキング、1位はリッツ、2位は西武観光の営業終了

  • 2011年9月2日

 今週のアクセスランキングは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニーに関する記事が1位になりました。ホテル関係の標準的な記事と比較して10倍超の大きなアクセスが集まりましたが、どうも大手ポータルサイトで少しご紹介いただいたようです。さすがに10倍となると、旅行業界で働かれている皆様の興味の度合いをそのまま表しているとは考えにくいですが、それでも国内外で高い評価を得ているリッツが沖縄と京都に展開するわけですから、国内旅行、訪日旅行の両面で盛り上がりが期待されます。

 2位は、西武鉄道が旅行部門である西武観光の営業を終了するという記事が入りました。旅行業界の興味という意味においては、こちらの方がより高い注目を集めたのではないかと思いますが、現在のような旅行業界の環境において、今後もこういった判断が一つの選択肢になるであろうことは間違いないでしょう。

 旅行会社の店舗や店舗網は、かつて旅行商品や素材を流通させる機能を担っていましたが、インターネットの普及にともなって、そのかなりの部分を奪われてきています。この状況の打開策として、コンサルティングなど新たな機能の強化が求められているわけですが、それが「言うは易く行うは難し」であることは周知の通りです。

 このような環境下で、「今いる場所には留まれず、かといって前に進むのは・・・。それならば」と考える会社があっても不思議ではありません。痛みの少ないうちに決断するのも立派な選択肢でしょうし、逆に、食卓から1人去れば残された1人あたりのパイの取り分は増えますから、事業継続を選択する側にとってはプラスです。ドライな考え方ですが、こういった形の淘汰は今後も進んでいくはずですから、虎視眈々と機会をねらっていくことが重要になるかもしれません。

 昨日(9月2日)、トラベル懇話会の懇親会に出席する機会を得ましたが、同会前会長の糟谷慎作氏が「日本の旅行会社はなぜこんなにも自信を持とうとしないのか」といった内容の挨拶をされていました。地域振興に、経済活性化に貢献している、あるいは二国間交流に寄与していると自負すべきだ、誇りを持とう、そんな趣旨のご発言でした。

 糟谷氏の問いかけに対して、皆さんはどうお答えになるでしょうか。自信や誇り、その源となるものは何かを考えることが一つのヒントになりそうです。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2011年8月5週、9月第1週:8月28日0時~9月2日18時)
第1位
リッツ、新規ホテル開業でブランド力向上へ、団体取り込みも(11/08/31)

第2位
西武鉄道、西武観光の営業終了へ-観光案内所も11月30日で終了(11/08/30)

第3位
ポルトガルのルズエアー、ハワイチャーター21本運航へ-11月から12年1月に(11/08/28)

第4位
エアアジア・ジャパン設立、社長に岩片氏-ブランド認知拡大へ(11/08/31)

第5位
フライ・ミクロネシア、中部/サイパン2便目満席-定期便も視野に(11/08/29)

第6位
HIS、ジャパンホリデートラベルと資本・業務提携-出資比率5割に(11/08/28)

第7位
ANAセ、B787就航記念ツアー、初便や香港チャーター便で(11/08/30)

第8位
トップインタビュー:NZ日本・韓国地区支社長オーバリー氏(11/08/29)

第9位
ユナイテッド航空、沖縄線就航でダブルマイルキャンペーンを実施(11/08/31)

第10位
全日空、ボーイング787の初号機納入日が9月25日に決定(11/08/28)