西武鉄道、西武観光の営業終了へ-観光案内所も11月30日で終了
西武鉄道は、同社の一部門として活動していた西武観光の営業を終了する。同社管理部広報によると、西武鉄道の事業の見直しの一環として不採算事業所の立て直しの観点で検討を重ねた結果、営業終了に至った。今後はグループ会社である西武トラベルへと連携し、販売業務などの引継ぎについて検討中だという。
これにともない、首都圏に7ヶ所ある西武観光案内所についても、練馬、鷺ノ宮、飯能、本川越は9月30日に、池袋、新宿、所沢は11月30日に閉鎖する。終了までの体制としては、国内、海外パッケージツアーの予約については、各案内所の終了日まで通常に取り扱いする。9月30日の3ヶ所については、終了後残り4ヶ所の引継案内所に引き継ぎ、11月30日の全案内所閉鎖後は、予約案内センターが対応する。顧客への対応がすべて完了し次第、西武観光自体の活動も終了する予定だ。
西武観光は、西武鉄道の一部門として、1953年から西武鉄道沿線在住者を中心に大手旅行会社の旅行商品の代理販売、乗車券、航空券のチケット販売を実施。旅行業第2種を取得し、秩父や川越などの西武鉄道観光地への旅行商品の造成、販売も行なっている。従業員は70名で、広報担当によると、西武観光の営業終了後にともない、従業員に多くの選択肢を提示できるよう、グループ内の職域を確保している最中だという。