アリタリア、日本市場「非常に満足」-新副社長、座席増に意欲

  • 2011年9月1日

アリタリア-イタリア航空(AZ)アジア太平洋統括副社長のジャンルカ・テスタ氏  アリタリア-イタリア航空(AZ)アジア太平洋統括副社長に8月1日付で就任したジャンルカ・テスタ氏は8月29日、本誌取材に応じ、日本路線の現状について「非常に満足している」と語った。震災による影響はあったものの、7月に座席数を前年比6%増としたところ、旅客数も6%増となったという。テスタ氏は、昨年からの座席供給量増もあり、「震災がなければ最低でも2ケタ増を達成していた」とした上で、「今後数ヶ月でまた2ケタの伸びを取り戻せるのではないか」と期待を示した。

 テスタ氏は、「AZにとって日本市場はこれまでも、そして現在も間違いなくアジア第一の市場」と強調し、「将来的にはさらなる拡大も視野に入れている」と言及。「今すぐは無理かもしれないが、これからの冬スケジュールの結果次第で、来夏には大きな拡大でなかったとしても、何かしらのことができるのではないか」という。今冬については、「我々にとって過去最高の(実績を残した)昨年の冬と同じレベルの供給量を維持する」と明言した。

 このほか、1月には日本路線に投入しているボーイングB777型機のシートを刷新する計画で、ビジネスクラスにはフルフラットシートを導入。プレミアムエコノミーの「クラシカプラス」も新設し、またエコノミークラスを含めて全クラスで新しいエンターテイメントシステムを利用可能になるという。

 なお、テスタ氏は在任中に業務渡航需要にも取り組みたいとも言及。シートなどプロダクトやサービスの改善のほか、エールフランス航空(AF)/KLMオランダ航空(KL)との関係も活用し、出張者に利便性の高いプログラムを提供することで、利用を訴えていく方針を示した。

※インタビューの詳細は後日掲載予定