フライ・ミクロネシア、中部/サイパン2便目満席-定期便も視野に
フライ・ミクロネシアは8月11日から中部/サイパン線のプログラムチャーターを開始した。運航はスカイキング(5K)が実施する。フライ・ミクロネシアの日本総代理店(GSA)であるウエスタン・アソシエイツ専務取締役の浅野圭子氏によると、就航決定のタイミングの問題などでにより夏の需要の取り込みが遅れ、初便旅客数は座席数142席に対して60人に留まった。しかし、2便目は満席となり、9月以降も連休を中心に100人前後の予約が入るなど好調に推移。2011年末までに75%から80%のロードファクターをめざす考えだ。
中部/サイパン線はデルタ航空(DL)がデイリー運航していたが、2011年4月4日から運休中。浅野氏によると、今まで定期便が運航していたため、中部地域ではサイパンの旅行先としての認知が高かったこともあり、中部からの就航を決定したという。3月末までプログラムチャーターを継続し、定期便就航へとつなげていきたい考えだ。また、他の地方空港からのプログラムチャーターについても「チャンスがあれば、名古屋の状況を見ながら検討していきたい」とした。
現在、同社の販売はすべて旅行会社経由で実施しており、旅行会社13社と契約。今後は9月中旬をめどに、現在作成中のウェブサイトでも航空券を直接販売する計画だ。ただし、直販比率は2割を想定しており、浅野氏は引き続き中部の旅行会社を中心にセールス活動を続けていくと説明。マリアナ政府観光局(MVA)や現地ホテル、サプライヤーと協力し、プロモーションを展開していきたいという。9月8日からは中部地域の旅行会社20名を対象にFAMツアーも実施する予定だ。
また、浅野氏は「フライ・ミクロネシアのもともとのコンセプトは、ミクロネシア一帯とアジアを繋ぐこと」とし、アジア、なかでも日本、中国、韓国とミクロネシア一帯の島々に特化してビジネスを展開していく方針を述べた。8月23日からは台北/パラオ線を週2便のプログラムチャーターで運航を開始しており、今後は上海/サイパン線など中国発チャーターも検討しているという。
フライ・ミクロネシアは、グアムを拠点とするベンチャーの航空会社「フライ・ミクロネシアdbaフライ・グアム」がオペレーションや予約、販売を担当。運航は5Kが担う。浅野氏によると、将来的にはフライ・ミクロネシアとして定期便を就航をしたい考えで、現在米国運輸省(DOT)に認可申請中だという。
使用機材はボーイングB737-400型機で、ビジネスクラス12席、エコノミークラス132席の計144席。機内はカーペットやシートカバーに熱帯魚の模様を採用し、青いライトで照らすことで水族館内の雰囲気を演出。乗員のユニフォームも南国風のものを採用し、機内食には和食に加え、チャモロ料理を用意するなど、サイパンらしさを全面に押し出した。