NZオーバリー支社長、12月以降の需要回復予測-市場シェア拡大をめざす
ニュージーランド航空(NZ)日本・韓国地区支社長のエド・オーバリー氏はこのほど本誌のインタビューに応じ、「ニュージーランドが夏を迎える12月以降、日本発の需要が回復すると予測している」と語った。クライストチャーチと日本での地震が立て続けに起きたことで「何千人単位」のキャンセルが発生し、2011年通年でも「昨年と同じレベルまで回復するのは難しい」状況。しかし、9月と10月に開催されるラグビーのワールドカップもあり、ニュージーランドのハイシーズンとなる11月以降の旅行の検討が8月末頃から進むとの予測だ。
NZでは現在、成田と関空それぞれに設定していた路線を関空経由の成田線とし、さらに機材も小型化して需給適合をはかっているところ。これに対して、需要の回復を見込む冬スケジュールでは、成田線をボーイングB777型機でデイリー、関空線をB767型機で週5便運航する計画だ。
なお、今後の方針としてオーバリー氏は、日本人出国者に占めるニュージーランドへの渡航者のシェア向上をめざす考えを説明。日本経済の停滞や少子高齢化など課題はあるものの、「現在でも年間1600万人以上が海外に出る市場」であり、さらに「日本人旅行者の現地消費額は大きく、ニュージーランドの観光産業に大きな利益をもたらしている」と指摘。ニュージーランド政府観光局(TNZ)や旅行会社と協力しつつ、シェア拡大に努める方針を示した。
※インタビューの詳細は後日掲載予定
▽訂正案内(2011年8月26日 10時11分)
訂正箇所:第2段落最終文
訂正前:さらに12月10日から成田線にボーイングB747型機を投入することを決めている
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訂正後:(削除/8月上旬のインタビュー後、B747型機の投入見送りを決定)