JATA、学生国際交流プロジェクトの最優秀企画発表-国際教養大学の岩下さん

  • 2011年8月25日

 日本旅行業協会(JATA)は8月24日、「JATA復興宣言」の実践アクションの一環として募集した学生国際交流プロジェクトの最優秀企画を発表した。これは「世界はひとつ。日本の「ARIGATO」を伝えよう!」と題し、世界の国や地域から届く、東日本大震災からの復興支援に日本を代表して「感謝の意を表す活動」を募集するもの。学生の海外旅行を喚起し、国際交流の拡大や国際相互理解の増進をはかる考え。

 JATAによると、審査は世界各国からの復興支援メッセージの理解度や、学生自身が被災地に出向いて状況を自身の目で確かめたか、訪問の実現性をどう築いていくかという点などがポイントとなったという。最優秀企画として選ばれたのは、国際教養大学国際教養学部2年の岩下愛さん。「被災地から、こいのぼりのarigatoメッセージを届けよう!」をテーマに、ブータンを訪問する。被災地の小学校でブータンからの支援を紹介し、小学生や被災者から感謝のメッセージをこいのぼりに書いてもらい、ブータンの小中学校に届けて生徒との交流をはかる。また、現地ではブータン国王に謁見し、支援への感謝の意を直接伝えるほか、主な寺院に訪問し、お参りもするという。

 なお、応募作品の全概要はJATAビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)の学生交流プロジェクトウェブサイト内に掲載する。また、表彰式は9月30日のJATA旅博2011のメインステージWestで実施。最優秀企画者による企画のプレゼンテーションも実施する。