スイス・インターナショナル、新ロゴ発表、10月めどに変更-日本路線は好調

  • 2011年8月24日

イベントでは新たなロゴを発表  スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)は2011年10月中旬をめどにロゴをリニューアルする。8月18日、スイスで記者会見を開催し、新たなロゴを発表。新ロゴは、同社の尾翼のデザインに「SWISS」文字を組み合わせたもので、いままでの白い十字と赤との組み合わせはそのまま引き継ぐ。

 LX日本支社長の岡部昇氏は、8月22日にスイス政府観光局と共催した「スイス・ナイト2011」で新たなロゴを紹介。「LXはヨーロッパで一番元気なキャリアで、収益率も高い」と述べ、「さらなる成長への次のステップとして、新しいロゴでLXそのものをもっと強くアピールしていきたい」と意欲を示した。

 ロゴととともに利用するタグラインは良いサービスを提供すると約束する、という意味の「Our sign is a promise」を採用。日本市場向けの訳は現在検討中で、2週間から3週間後には正式に発表するという。

 また、岡部氏はロゴの変更に合わせ、10月以降からスイス政府観光局とともに、スイスの冬の需要を喚起するためのプロモーションを大々的に実施したい考えだ。同氏によると、冬はスキーなどのスノーアクティビティを目的とした旅行者が多く、山岳地帯の宿泊施設は予約しにくいが、チューリッヒやジュネーブなど街の宿泊施設はオフシーズンで値段も安く、予約しやすいという。岡部氏は「スイスは鉄道などのインフラが整備されており、街に宿泊して山でのハイキングなどが十分楽しめる」と述べ、街でのコンサートや博物館巡りなどと山でのアクティビティを組み合わせた商品の販売を旅行会社にアピールしたい考えを示した。


▽LX、夏の日本路線は好調-5月に導入の新ビジネスクラス、レジャー客の利用も

LX日本支社長の岡部昇氏  岡部氏によると、LXの日本路線は好調に推移しており、東日本大震災による旅客減はあったものの、6月以降需要は完全に回復したという。7月は前年比5%強増となり、8月も前年並みかそれ以上の旅客数を見込む。6月から9月までの平均ロードファクターは8割以上で、5月から導入した新ビジネスクラスも好調だ。ビジネス需要に加え、レジャー需要でビジネスクラスを利用する旅客も多いという。

 また、スイス政府観光局日本支局長の阿部かすみ氏も、震災の影響で5月は落ち込んだものの、6月からは回復傾向にあるといい、2011年の訪問者数は前年比10%減にとどまるとの見方を示した。