全日空、下期の路線計画変更、中部/香港開設へ

  • 2011年8月24日

 全日空(NH)は8月23日、2011年度下期の航空輸送事業の変更を発表した。国際線では、ボーイングB787型機による羽田/フランクフルト線の就航など路線開設や機材の大型化を計画する一方、運休や期間減便も含めた。また、国内線も同様に路線の開設や再開、増便、休減便を予定している。

 国際線では、2012年1月に羽田/フランクフルト線に就航するほか、中部/香港線を10月30日に開設。運航スケジュールや週間便数などの詳細は未定という。一方、現在デイリー運航する中部/上海線は、上海空港の発着時間帯の調整が付かず、10月30日に運休。また、成田発着の瀋陽線と成都線は10月30日から2012年1月18日まで減便する。

 このほか、成田発着の厦門線と広州線は10月30日から機材を大型化。両路線ともボーイングB737-700型機から同B767-300ER型機に変更する。さらに、一部欧米路線で運用を開始した、ボーイングB777-300ER型機の新プロダクトへの改修を継続。すでに導入済みの成田/ニューヨーク、フランクフルト、ロンドン線に続いて、パリ、サンフランシスコ、ロサンゼルスにも導入する。

 一方、国内線では、東日本大震災以降、徐々に需要が回復しつつあることを受け、増減便によって需給適合をはかる。例えば、伊丹/秋田線に1日2往復で、松山/沖縄線に1日1往復で新規就航するほか、千歳/紋別線は1日1往復で再開。これに対して、羽田発着の紋別、函館、関空線などは減便、期間運休する。詳細は下表の通り。

 なお、国内線の羽田発着路線については、日中航空当局間協議の進展に応じて更なる変更の可能性もあるという。