「平清盛」で広域観光 国交省3地方局が「瀬戸内連携会議」設立
国土交通省中国運輸局と神戸運輸監理部、四国運輸局はこのほど、来年のNHK大河ドラマを見据えて「『平清盛』瀬戸内連携推進会議」を設立した。瀬戸内海に面する3地方局が観光振興でタッグを組み、ドラマを起爆剤に地域活性化を推進する。
3局が管轄する瀬戸内海は言わずと知れた平清盛ゆかりの地。この地域には清盛関連のスポットが点在していることから、3局はドラマ放映を機に広域観光で連携し新しい瀬戸内観光の創出、観光客誘致を図ろうと同会議を設けた。
基本方針として、(1)広域的に瀬戸内地域の観光資源の発掘、観光商品の造成支援、情報発信などに取り組み、地域の観光振興、経済活性化に寄与(2)各地の平清盛推進事業の広域的サポート(3)広域連携施策の推進など広域的視点での取り組み(4)ドラマ放送後も持続的に効果が期待できる観光客誘致を展開-を掲げた。
この日広島市で行われた設立式では、主な取り組みとして、瀬戸内海の高速船やレストラン船、フェリーなどを使った清盛ゆかりの地を結ぶ瀬戸内クルーズや、自転車と旅客船でゆかりの島々をめぐる「せとうちサイクルーズPASS」への支援などを行うことが報告された。
各局部長のあいさつで、神戸運輸監理部の関元貫至部長は「清盛は兵庫・大輪田泊を整備し、現在の神戸港の基礎を築いた恩人。観光面でも貢献が期待され、ドラマ放映をブームに終わらせず、神戸観光のスタンダードに育てたい」と決意を語った。
情報提供:トラベルニュース社