ジャルパックのファミリージェット、1本目ほぼ満席-間際需要取込みはかる

  • 2011年8月9日
ジャルパック海外商品企画第1部ハワイ・ミクロネシアグループアシスタントマネージャーの橋本英之氏

 ジャルパックによると、今年の「家族専用機ファミリージェット ハワイ」の予約人数は、8月8日現在、2本合計で413名となった。当初の目標である440名を下回っているが、1本目の8月13日出発分はほぼ満席。2本目についても予約の間際化傾向が顕著であることから、追い込みに期待がかかるという。

 同社海外商品企画第1部ハワイ・ミクロネシアグループアシスタントマネージャーの橋本英之氏によると、4月21日から商品の販売を開始したが、東日本大震災の影響による旅行控えもあり、当初は伸び悩んだ。しかし、6月初旬に180名だった予約人数は6月中旬から伸び始め、6月下旬には300人弱まで達したという。燃油サーチャージの上昇など懸念材料もあるが、8月上旬にも動きが見られることから、今後も2本目について、間際需要の取り込みに注力していく考えだ。

 ジャルパックでは6月初旬からミニチラシを制作し、JALマイレージバンク(JMB)会員に送付するなど、販促活動を強化。また、保育園経営会社などに協力を依頼し、保育園にパンフレットを設置したほか、旅行会社に販売促進を呼びかけた。その結果、多くの旅行会社でファミリージェット専門コーナーを設置するなど、積極的に販売する動きが見られ、こうした活動が6月中旬からの伸びに繋がったとの考えだ。

 ファミリージェットは2009年から実施しており、2009年は満席、2010年も予約の多さから途中で機材を大型化した。橋本氏によると、ツアー後のアンケートをツアー内容に反映させることで、商品の質を高めている。たとえば、初日は室内でゆっくり休みたい、という意見と、子供が飽きてしまわないようなイベントがほしい、という意見を取り入れ、今年は初日にオアフ島クルーズを実施し、子供向け体験プログラムも用意した。

 機材繰りにもよるが、来年も同様のツアーを展開する考えだ。橋本氏によると、行き先は「グアムのように子連れでなんとか(定期便で)行けるデスティネーションより、ある程度遠い行き先であることもポイント」であることから、ハワイがベストだとの考え。ただし、他地域へのツアーも可能性を探っていく。また、年末年始やオフシーズンのツアーを希望する声もあることから、実施時期についても今後検討していく考えだ。