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企画乗車券で関西観光を盛り上げよう! 近畿運輸局が音頭

 関西の鉄道会社やバス会社が"ぐるりんパス""まわりゃんせ"などの名称で設定している「企画乗車券」。電車・バスの乗り放題や観光施設の割引といった特典がつき、割安感に加えて沿線観光や周遊の利便性から人気を得ている。一方で、券種が多く分かりづらいといった声も聞く。

 近畿運輸局では2011年3月に「企画乗車券の商品造成・広報のあり方に関する調査報告」をまとめ、関西圏の交通ネットワークを生かした広域観光の促進につなげようと課題の抽出や分析を行った。JR西日本や大手私鉄、大阪市営交通局など50社局約280種類について、販売動向を調べたほか、消費者アンケートを実施。

 その結果を基に7月13日、交通事業者や観光団体、京阪神の観光案内所らを集め調査報告、意見交換会が行われた。

 調査報告では、利用者アンケートや韓国、香港、台湾の旅行会社への聞き取りから挙がった企画乗車券の課題について示された。具体的には①旅行者や観光案内所職員が主体的に検索できるデータベースの構築②一覧パンフレットなどを作成し企画乗車券の情報デリバリー体制の確立③修学旅行やインバウンドなど企画乗車券を用いた広域周遊のプロモーション-など。

 また鉄道・交通事業者は自社の企画乗車券について説明し、京阪神の主要ターミナルの観光案内所担当者からは券種の多さに苦慮している現状が報告された。

 近畿運輸局企画観光部の森宏之部長は「企画乗車券は、観光客の移動のバリアを低くし周遊性を高める重要なツール」とし、今後も意見交換を行いたいと話していた。


情報提供:トラベルニュース社