アメリカン航空、第2四半期は純損失2.86億ドル、子会社売却へ
アメリカン航空(AA)の親会社であるAMRコーポレーションは、2011年第2四半期の決算で、2億8600万米ドルの純損失を計上した。前年の1100万米ドルの純損失から大幅に悪化しており、特に前年比31%増と高騰した燃油費が影響したという。
業績改善に向け、AAでは羽田/ニューヨーク線の運航を2012年半ばまで一時的に運休する許可を米国運輸省(DOT)に申請。9月初めからの一時運休を計画している。また、秋期の路線ネットワークについて、サンフランシスコ/ホノルル線とロサンゼルス/サンサルバドル線の運休を決めたほか、大西洋路線のジョイントベンチャーでは、冬期の運航スケジュールを再検討し、2012年の早い段階で季節運行路線と運航日について調整する予定だ。
さらに、子会社で地域航空会社のアメリカン・イーグル(MQ)について売却を進める方針も決定。時期は未定だが、AAは主要路線以外での接続便の供給を他の地域航空会社にも多様化し、MQはAA以外の航空会社からの受注を促進できることから、双方にとって最善の策としている。