OHEA、11年テーマは「Innovation」-伝統と革新の両立で存在価値高める

  • 2011年7月27日

 海外ホテル協会(OHEA)は7月26日、第40期(2011年)会員総会を開催した。OHEA会長を務める日本スターウッド・ホテルグローバルセールス本部長日本・韓国地区統括の矢島隆彦氏は冒頭の挨拶で、「今年はOHEAにとって40年目という節目の年にふさわしいテーマを考えた」と述べ、「Innovation」の意味の通り、「今後のホテル業、旅行業がどう変わるか着目しながら柔軟性を持って活動していきたい」と訴えた。

 2011年度の活動計画によると、定例会や新春交歓会の実施のほか、JATA世界旅博2011にも出展する。定例会では、会員からも要望のあったオンライン旅行会社やソーシャルメディアマーケティングなどを取り上げる予定だ。消費者にとってオンラインメディアやSNSなどがより身近となり利便性が高まる中で、こうしたニーズにあわせた流通戦略やマーケティング戦略につなげてもらうねらいがある。矢島氏は、業界環境が変化する中で、「ホールセラーなど“トラディショナル”のビジネスと共存しながら、“イノベーション”していかないといけない」と話した。

 また、会員数の拡大については、「日本やオーストラリアなどは成熟したマーケットになってきており、爆発的に正会員が増えることは期待できない」との考えから賛助会員の拡大を見込む。例えば、定例会のテーマにもあがっているオンラインビジネスを展開する企業などを会員として迎え入れることで、「新しい風を吹かせたい」といい、会員にとって有益で新しい情報を提供していく協会をめざす。