モナコ新大使、交流人口拡大に意欲、訪問目的の多様化も
このほどモナコ公国大使に就任したパトリック・メドサン氏は7月26日、本誌らの取材に応じ、日本とモナコの間の交流人口拡大に向けて取り組みたい考えを示した。メドサン氏は、言語などの障壁を取り除くことで「より自由に、より楽に」モナコを旅行して欲しいとし、さらに青少年交流の拡大もめざしたいという。
日本市場については、まずはその特性を学んでいるところとしつつ、欧州外では米国に次いで2番目に訪問者数が多い国であるとし、日本の重要性を強調。また、日本市場は1泊以上する割合が他市場より高い点も指摘した。
その上で、安全や清潔さ、伝統と現代性の共存、皇室の存在など、両国間に共通点があるとし、日本人旅行者が落ち着けるデスティネーションとアピール。現状では団体旅行やMICEでの注目が高いが、「すべてのお客様に提供できるものがある」ことから、訪問目的の多様化も進めたい考えだ。
なお、昨年から富裕層向けに「モナコ・プライベート・レーベル」のプログラムを開始。これは、例えばオテル・ド・パリのワインセラーで夕食を取れるなど、特別にカスタマイズした体験を提供するものという。