ヴェネツィア、滞在税導入へ-8月24日から、最大で1泊5ユーロ徴収
イタリア政府観光局によると、ヴェネツィア市は2011年8月24日から滞在税を導入する。これは主要観光都市としては、ローマやフィレンツェに続くもの。ユースホステルや市当局の管轄施設以外の宿泊施設を利用する場合が徴収の対象だ。
対象となる宿泊施設は、ホテルやB&Bに加え、レジデンス、貸部屋、キャンプ場、簡易宿泊施設など。10歳未満の子どもや市内の病院や介護施設の利用者、または介護目的などでの宿泊施設利用者、25名以上のグループを引率する添乗員、バスドライバーなどは一定の条件を満たせば対象外となる。また、11歳から16歳が宿泊する場合は大人の半額となる。
滞在税は、ハイシーズンでは1泊1人あたり最高5ユーロで、課税対象は最大5泊まで。宿泊施設の所在地により3つのゾーンに区分され、ランクやシーズナリティごとに課税額が細分化されている。
たとえば5ツ星ホテルの場合、ヴェネツィア本島、ジュデッカ島、サンクレメンテ島などの歴史地区、主要な島では、ローシーズンで2.50ユーロ、ハイシーズンで5ユーロ徴収する。リド島、ブラーノ島、ムラーノ島などの島しょ部では、ローシーズンは2.25ユーロ、ハイシーズンは4.50ユーロ。島しょ部以外の本土地域ではローシーズンで1.50ユーロ、ハイシーズンで3ユーロとなる。
ハイシーズンは4月1日から10月31日、また、カーニバルや復活祭などのキリスト教の祭日前後、年末年始等が該当し、2011年は8月24日から10月31日、12月5日から11日、12月23日から31日となる予定だ。