NTS、ネット予約発券システムで持ち込み発券機能が本格稼働-GDS4社に対応
エヌ・ティー・エス(NTS)が展開するオンライン上の公示運賃予約発券システム「クリックチケット」で、リテーラーが自社で作成したPNRの持ち込み発券が可能となる新機能を稼働する。もともと2011年2月頃を予定していたが、3月に発生した東日本大震災の影響などもあり8月中旬に本格稼働することとなった。今回の新機能追加により、複雑な旅程や急遽変更が発生した旅程などでも自社で管理しながら24時間いつでも発券できるようになる。また、これまでのワールドスパンだけでなく、アクセス、アマデウス、インフィニの4社に対応できるようになり、リテーラーにとって利便性が向上する。現在のクリックチケット契約社数は約250社だが、新機能の追加により今年度中に500社まで伸ばすねらいだ。
また、リテーラーからは自社でPNRをつくりたいという意見も多かったといい、持ち込み発券が24時間可能になることで、リテーラーの業務効率化につながるとの考えだ。使用料については、通常は5000円の月額使用料と発券手数料1件あたり525円に設定しているが、今後は金額設定について見直しも含め検討する。
なお、NTSの取扱額のうちクリックチケットが占めるシェアは10%未満であるものの、今後は20%から30%程度まで伸ばしたい考え。月間の目標発券枚数(人数)も2000名に設定しており、現在月間平均500名から大幅な拡大を見込んでいる。