チャイナエアライン、関空/NY線は認知向上で利用増へ、新内装も武器に
(ニューヨーク発:本誌 松本裕一) チャイナエアライン(CI)は、4月28日に運航を開始した関空/ニューヨーク線について、認知向上などの取り組みを進めることで、日本市場での利用を促進する考えだ。この一環で、7月11日からは、ニューヨーク市観光局、マリオット・インターナショナルと協力し、関西圏の旅行会社社員らを招いてFAMツアーを実施している。
CI大阪支店旅客営業部部長の松川晴信氏によると、同路線は台湾と米国の両市場が好調なこともあり、ロードファクターは8割を超える水準で推移。日本市場も、震災の影響で広告活動を自粛したこともあって「当初は苦しかった」というものの、「4月から6月にかけて徐々に伸びてきている」ところ。今後は、現時点で1便あたり40名程度という日本人利用者の100名への増加をめざす。
目標実現に向けて松川氏は、「関空からニューヨークに直行便を運航していること、旅行先の選択肢としてニューヨークがあることを伝えたい」と説明。すでに今回のFAMツアーでも、全国紙の大阪版での露出が決まっているという。また、同路線には内装を刷新したばかりのボーイングB747型機を投入しており、機内の快適性も武器としてアピールしていく。
このほか、福岡や札幌など地方からの需要開拓にも取り組む考え。また、ニューヨークだけでなく、オーランドやカリブ海クルーズ、ペルーなどのへの商品造成を手がけているという。現在関空/ニューヨーク線は月、木、土の週3便運航だが、将来的には需要が拡大する夏期の増便も視野に入れ、こうした取り組みによって利用者の増加をめざす方針だ。