ANAセールス、下期は23%増の5万9500人目標に-12年GWの早期予約取り込みも

  • 2011年7月14日

 ANAセールスは7月13日から、2011年度下期の海外旅行商品の発売を開始した。下期はANAハローツアーの第1ブランド「ANA’s」はヨーロッパ方面のみの設定とし、アジア方面はすべて第2ブランドの「旅ドキ」で販売する。販売目標は、ウェブのフリープランとあわせて全方面合計で前年比23%増の5万9500人とした。

 同社経営企画部広報室によると、上期は東日本大震災の影響による需要の減少で厳しいスタートとなったが、ゴールデンウィーク(GW)後から徐々に回復傾向にあり、予約は夏休みを中心に堅調に推移。とくに上期から新たに設定したファミリー向けコースを、5月下旬発売の「旅ドキ」巻頭ページでアピールしたこともあり、家族客の割合が増えているという。また、地方発の需要の取り込みを目的とした、各地方空港と出発空港間の国内線特別追加プランを設定するなどの施策が奏功し、第2四半期(2011年7月~9月)は人数ベースで30%増と前年を上回っているという。

 下期は新たな取り組みとして、ハワイ・ヨーロッパ方面で、従来10月から翌年3月までの設定としていた出発日を、翌年の4月、5月まで延長する。同社は下期商品を毎年1月に発表しているが、GWの予約はさらに早く入る傾向があり、特に長距離のデスティネーションは顕著であることから、下期商品から予約を可能とすることで早期需要の取り込みをはかる考えだ。


▽下期に新コース設定、長期滞在向け商品も

 下期の商品の特徴としては、ANA'sヨーロッパで「添乗員同行の旅・カジュアルコース」を新たに設定。通常は18名限定のところ26名限定とし、見どころを絞って日数を短くすることで通常コースより価格を下げる一方、出発日を多く設定するなど、より参加しやすくしている。また、旅ドキハワイでは、6日、7日、8日間の旅行代金が同額の「トリプルラッキープライス」を新たに設け、長めの滞在需要の取り込みをはかる。

 旅ドキ中国では、専用車と専属現地係員が案内する「ANA上質な旅」で新たに「ひとり旅応援デー」を用意。「ANA上質な旅」の申し込みは今までは2人以上限定だったが、今回から他の旅行者と乗り合いになることを条件に1人参加での申し込みを可能とした。また、出発45日前の手配完了で旅行代金を3000円割り引く「エコノミークラス早割45」を、「見どころ満載」「一都市滞在」コースで新たに設定した。

 このほか、旅ドキアジアリゾートでは新たに45日前、60日前早期予約キャンペーンを実施。出発の45日前、60日前の手配完了で、ホテルごとにアフタヌーンティのサービスや無料マッサージ、レイトチェックアウトなどの特典を提供する。


▽2011年度下期販売目標人数(方面/販売目標人数/前年比)
アメリカ/1500人/10%増
ハワイ/1万1000人/30%増
ヨーロッパ/9500人/10%増
アジア/2万7000人/10%増
中国/1万500人/80%増
全体/5万9500人/23%増