ハワイ、5月の日本人訪問者数は17.1%減-福岡市場好調、チャーター実施も
ハワイ州観光局(HTJ)によると、5月の日本人訪問者数は前年比17.1%減の8万1127人となり、提供座席数も7.7%減の12万18席に留まった。東日本大震災後の日本人訪問者数は、3月が17.9%減、4月が23.5%減となっており、5月も4月よりは回復したものの、引き続き震災の影響で減少した。1月から5月までの日本人総訪問者数も6.7%減の44万2059人で、6月も速報値によると10%以上減の8万5000人前後となるとの予想だ。
一方、5月の1日あたりの消費金額は2.5%増の287.6米ドルと増加。総消費金額は10.4%減の1億3790万米ドルと落ち込んだが、1月から5月の総消費金額は円高がプラスに働いたこともあり、5.3%増の7億4160万米ドルとプラス成長した。
こうした状況の中、HTJ代表の一倉隆氏は燃油サーチャージ上昇によるファミリー層を中心とした旅行控えに懸念を示しながらも、「夏以降は何とか盛り返していきたい。人数だけでなく、消費金額を含めていい結果がだせるよう検討していきたい」と考えを述べた。7月以降はデルタ航空(DL)の関空線機材大型化や、ハワイアン航空(HA)の関空就航により、西日本発の座席供給数が増加するため、西日本での店頭でのプロモーション活動を強化。また、ホノルルに加え離島の商品造成についても積極的にサポートしていく考えだ。
また、一倉氏によると、局地的に福岡市場が好調だという。震災の影響でインバウンドが減少したことで、仁川への座席が取りやすくなっており、大韓航空(KE)を活用した仁川経由ホノルル行きが好調に推移。さらに、日本航空(JL)が福岡/ホノルル間のチャーター便を5月に4本、6月に4本、8月以降に9本運航する計画であることから、夏の需要増に期待がかかるという。