デルタ航空、羽田/デトロイト線を12年4月まで一時運休へ-AAもDOTへ要望

  • 2011年7月8日

 デルタ航空(DL)は9月1日から2012年4月25日まで、羽田/デトロイト線を一時的に運休する。東日本大震災の影響で需要が低迷したためで、燃油価格の高騰も後押しした。6月初旬に米国運輸省(DOT)に一時運休の特別措置を要望。6月29日付けの書面でDOT側が了承している。DLは7月7日に旅行会社や関係各所に対し書面で一時運休の旨を通知。9月以降にすでに入っていた予約については他路線への振り替えを案内するなど対応している。

 DL広報部によると、需要低迷の要因は、もともと羽田路線は成田をハブとする成田路線とは異なり日本/アメリカ間を往復する旅客がメインで、アメリカから日本への出張需要が高かった。しかし、震災や原発事故などの影響でアメリカからの出張需要が落ち込んだことが影響。こうした需要動向をふまえ、DOTは2012年6月1日までの運航再開を指示するかたちで運休を了承したが、DLは需要回復を見込み、4月26日に再開する予定だ。一方、羽田/ロサンゼルス線はスケジュールを変更し運航を継続する。

 また、アメリカン航空(AA)も6月下旬、DOTに対し2012年6月1日までの羽田/ニューヨーク(JFK)線運休について申請。DL同様、震災後の需要低迷を理由としている。現在、DOTからの回答を待っている状態で、了承されればDLに続きAAも一時運休することが予想される。


▽DL 羽田/ロサンゼルス線 スケジュール
DL636便/HND 1時10分発/LAX 18時55分着※前日(9/1~)
DL635便/LAX 19時25分発/HND 23時00分着(8/31~)