JTB中部、夏の海外旅行予約は前年プラスで推移-6月に例年並みに戻る

  • 2011年7月6日

 JTB中部によると、7月15日から8月13日の海外旅行の予約状況は、前年を上回る数値で推移している。ルックJTBの販売人数は6月24日現在で、7月が前年比3.8%増、8月が5.8%増となっており、6月に入って例年並みの販売状況に回復。間際の申込み傾向が顕著だという。

 人気の方面は韓国(前年:3位)、グアム(同:2位)、ハワイ(同:1位)の順で、燃油高騰の影響で、近場のアジア方面を選ぶ傾向が強い。例えば、近場の韓国のリゾート、済州島の家族向け商品「わいわいファミリー」は、大人2人と子ども、幼児の総額が11万円台からとなっており、好調だという。長距離方面ではヨーロッパが7.6%増となっており、航空座席の供給量が116.8%増となったことを受けたものとしている。

 一方、国内旅行のエースJTBの販売人数(6月24日現在)は、7月が8.5%減、8月が11.8%減。昨年に比べて申込の出足が1週間から10日程度遅いが、現在は回復傾向にあるという。近場のドライブ旅行や新幹線が全線開通した九州方面が牽引しているほか、7月から9月の輪番休日の影響で、平日の宿泊の増売を期待している。方面別では、阪神、伊勢・志摩、南紀・熊野が人気で、特に阪神は7月が33.8%増、南紀・熊野は22.8%増と大幅に増加。航空機利用プランでは九州が7月が41.1%増、8月が39.4%増となっている。