外務省、ルクソールやアスワンなど「十分注意」に
外務省は7月4日付で、エジプトの一部地域の渡航情報を引き下げた。対象地域はシナイ半島の紅海、アカバ湾に面した沿岸地域とルクソール、アスワン、アブシンベル、ハルガダの各都市で、「渡航の是非を検討してください」を「十分注意してください」とした。
外務省では、デモなどの発生により今年1月にはエジプト全土に対して「渡航の延期をお勧めします」を発出していた。しかし、今回の対象地域ではデモや集会などはほぼ発生しておらず、さらに主要な観光名所やリゾート地が多い場所柄、観光警察などによる治安維持にも回復が見られることから、引き下げを決定した。
ただし、今後の情勢次第ではデモや集会が再発したりする可能性もあるとし、注意を喚起。特に地方都市への幹線道路では、車両移動中の犯罪被害やデモ隊などによる道路封鎖などの可能性も考えられるといい、都市間の移動は観光警察による護衛などがない車両の利用は避けるように求めた。
なお、今回対象となっていないシナイ半島のその他の地域は「渡航の延期をお勧めします」、さらにカイロを含むそれ以外の全土は「渡航の是非を検討してください」を継続設定している。