アマデウス、専門性いかし航空基幹システム受注
-JALにも意欲

  • 2011年6月30日
アマデウス・アジア・パシフィック・プレジデントのデービッド・ブレット氏

 アマデウス・アジア・パシフィック・プレジデントのデービッド・ブレット氏は6月29日、本誌インタビューに応じ、全日空(NH)が採用を決めた旅客管理システム「アルテア」について、導入のメリットをアピールした。ブレット氏は、「過去、航空会社は自社でITシステムを構築しようとしてきた」が、現在はアウトソースして航空事業に注力する動きが主流と指摘。これは、世界規模の流通など航空会社の多くのニーズに応えるシステムを、航空会社が単独では開発しきれなくなっているためという。これに対して、アルテアはすでに多くの航空会社のニーズを集約しているため、単独では実現不可能な利便性を提供できるとした。

 アルテアは、航空券の予約・販売、インベントリ管理、搭乗手続きまで業務を一貫して管理するシステム。スターアライアンスが共通プラットフォームとして推奨し、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)やスカンジナビア航空(SK)などが導入しているほか、ワンワールドのブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、カンタス航空(QF)、スカイチームのエールフランス航空(AF)/KLMオランダ航空(KL)、大韓航空(KE)など、合計で112社が導入済みか導入を決めているところだ。

 アルテアの特徴の一つは、PNRをこうした航空会社間、そして旅行会社とも共有できる点。旅程の変更や突発的なフライトキャンセルなどの際も、容易に情報共有が可能。ブレット氏は、「震災などによって危機管理のニーズが高まっている」とし、こうした点も強みと言及。また、座席の販売管理の効率化、世界中のアマデウスのGDSユーザーから予約を受け付けられるようになる点などもメリットとした。

 ブレット氏は、今後の可能性として「こうした利点は日本航空(JL)もそのまま享受でき、彼らの業務にもフィットできる」とし、「是非使ってほしい」とアピール。JLとNHが同じシステムを利用することになったとしても、両社に不利益は生じないと強調した。一方、NHへの導入にあたり注目されるインフィニとの関係については、「2つのテクノロジーのプラットフォームを、きちんと緊密につなげていくということしか言えない」とコメントするに留めた。

※インタビューの詳細は後日掲載予定