海外事故発生率が過去最高に、旅行事故緊急費用なども増加-ジェイアイ調査

  • 2011年6月30日

 ジェイアイ傷害火災保険はこのほど、2010年度の海外旅行保険契約者の事故発生状況を取りまとめ、この中で海外での事故発生率が3.33%となり1996年の調査開始以来、過去最高値になったことがわかった。30人に1人がなんらかの事故に遭った計算。

 補償項目別にみると、ケガや病気の治療費用や医療搬送費用などを補償する「治療・救援費用」が41.0%と最も多く、次いで、「携行品損害」が35.2%、「旅行事故緊急費用」が18.3%と続き、旅行中のトラブルを補償する項目が続いた。2010年度はヨーロッパの寒波やバンコク、エジプトでのデモが発生した影響で旅程変更が増え、「旅行事故緊急費用」や「旅行変更費用」の割合が増加したという。

 また、治療・救援費用の支払いが300万円以上の高額事故例は39件で、最高額はハワイの事故の3842万円。ジェイアイの過去最高支払額となった。ジェイアイによると、高額事故例が多発する傾向にあるため、治療や救援費用を無制限に補償するプランのニーズも高まっているという。