シンガポール航空、LAX線のA380は日本重視の表れ、羽田は冬期に復便へ
シンガポール航空(SQ)日本支社長にこのほど就任したデイヴィッド・リム氏は6月23日、本誌インタビューに応じて今後の方針を語った。東日本大震災によりSQもアウトバウンド、インバウンドともに大きな影響を受けたが、日本発の需要は戻りつつあるといい、リム氏は「需要が回復すると確信している」と言及。その上で、7月1日から成田/ロサンゼルス線にエアバスA380型機を投入することは、SQが日本市場を依然として最重要市場の一つと位置づけている証であると強調した。
リム氏によると、3月11日以降、日本路線の旅客が急減。しかし、日本発のアウトバウンドは4月に入ってから利用率も好調に推移しはじめており、インバウンドについては依然として落ち込んでいるものの、現地の日本政府観光局(JNTO)の拠点とSQが連携してメディアの招請などプロモーションに取り組む予定であるという。
成田/ロサンゼルス線のA380型機投入については、「SQは、北半球で太平洋路線にA380型機を導入する初の航空会社となるわけだが、その経由地には香港など他都市を選ぶこともできた」とコメント。その上で、「日本を選択したということは、SQにとって日本が非常に重要な市場であることの証だ」と説明した。また、現行のボーイングB747-400型機と比較して座席数が25%増の471席となることにも触れ、日本市場の需要が戻りつつあることを証明する意味を持つとも語った。
なお、震災の影響で1日2便の羽田/シンガポール線のうち1便を欠航しているが、これについては冬スケジュールをめどとして復便する方針を示唆。成田線を含めて、先ごろに観光局との共同プロモーションの契約を延長したオーストラリアなどへのプロモーションを積極的に展開し、需要の喚起と獲得を続けていく考えだ。
※インタビューの詳細は後日掲載予定